「民青新聞」の大会特集号に掲載された発言(要旨)です。
生きづらさ語りあい「ひらかれた居場所」で仲間迎えた
埼玉 小久保剛志さん(県委員長)
西部東地区のタイムズ班は、11月の班会で班員Sくんの友人のAくんを仲間に迎えました。Aくんは班会に来るのは4回目で、加盟用紙に記入して持ってきてくれたそうです。「なんで入ろうと思ったの?」と聞くと、「整備士の仕事をしていて、営業の人と折り合いが悪く職場はギスギス。気軽に話せる同僚もいない。でも民青の班会は優しくて居心地がいい。来るたびに安らげるところだなと感じていた。何度か参加して、馴染むようなら入ろうと思ってた」と話してくれました。全国大会への報告にもあるように、私たちの〝いつもの活動〟を周りの青年も求めていることを実感しました。
7月以降4人の仲間を迎えたタイムズ班ですが、7月までは班会を開いても一人しか集まらないこともあるなど困難な状況がありました。変わるきっかけとなったのが、Tくんの加盟をきっかけに再開した8月の班会で、〝生きづらさ〟を率直に交流したことでした。
「3スピ」では求職中のMさんが、「以前働いていたときは、〝効率的に仕事をできない人間はダメだ〟という考えにつよく縛られて、定時に仕事が終わらないのは自分の能力がないからだと自らを責めていた。でも仕事を離れていろんな人と話すなかで、効率的に仕事ができる人ばかりではないし、それでも社会は回っていると思い始めた。働いていたときは、自分の中に人間性が失われていたと思う」と、「自己責任論」にとらわれていた実態を話してくれました。
それを聞いたTくんも、「バイトをしていたとき、車での移動中は時給がつかなかった。上司に疑問をぶつけても相手にされず、仕方ないと考えざるを得なかった。新しい仕事に就きたいけど、またひどい目にあうのではと不安」と生きづらさを話し、みんなで「そうだよね」と共感しあいました。
「自己責任論」に苦しんでいた思いを交流できたことで、「なんでも話していいんだ」という雰囲気が生まれ、3スピや学習タイムで本音や生きづらさを話せることがすごく楽しく、まさに〝居場所〟になっていきました。(拍手)
「マルクスのヒゲはどのくらい…?」みんなで考える学びの〝解体新書〟
徳島 眞田明さん(県常任委員)
「古典学習をしたい」という地域班の同盟員の声から、徳島大学の十枝修名誉教授を講師に迎え、『賃労働と資本』(マルクス)をテキストに学習会を行っています。
十枝先生は、「分からないところがあれば読んでる途中でも聞いてね」と優しく声をかけてくれました。「序論」の途中で出た質問は、「新ライン新聞は何部くらい発行されていたの?」。みんなが「そんな質問でいいの?」と戸惑うなかで、先生はすぐに「3千部程度発行されていたそうだよ」と答えてくれました。「識字率を考えると、手にとって読めた人はほんの一部。お金持ちしか読めなかったんじゃないかな」「口頭で内容を広げていたんじゃないかな」「ライン新聞は字ばっかりでつまらないね。赤旗はすごい」などと盛り上がりました。「マルクスのヒゲはどれくらいの期間で伸びたの?」という質問にも、先生は優しく「マルクスは毛深かったんじゃないですかね」と答えてくれました。(笑い)
先生からも、「今の給料で満足?」と質問が。「全然足りない。1カ月働いても10万円もいかない」と答えると、「そもそも賃金っていうのはねぇ」と話が展開して、資本家側の視点と「労働力の再生産」の視点の二つの角度から、「一人暮らしの生計費は約23万円。今の賃金は安すぎる」と話してくれました。こんな学習会を月1回行い、来月で4回目です。
参加者からは、「中学校から受験のための勉強をさせられていたから学習する気にもなれなかったけど、今回の学習は答えを出すための学習ではなく、先生が私たちと一緒に悩んで考えてくれる。目から鱗だった」という感想が出ました。決議案3章の「学んでこそ出てくる分からなかったことを大切に、理解や意見の違いを認めあい、みんなで考えていくことで、分かる楽しさ、学びのおもしろさを発見し、一人ひとりの成長を支えあいましょう」が確信になりました。学ぶことを大切に、みんなで考えていくことで成長していく活動を目指します。(拍手)
高校生活や進路の〝息苦しさ〟に班をひろげてこたえたい
鹿児島 小柴健介さん(県副委員長)
今年の3月から援助に入っている高校生班の活動について発言します。私自身、加盟したばかりで、「民青とはなんぞや?」というところから高校生と一緒に試行錯誤してきました。
1年間、仲間が増えずに一人で活動してきた高校生は、友だちを民青に誘い、仲間になってもらって全国高校生集会に参加しました。大阪の高校生が橋下知事に「公立高校の枠が少なくて入れない」と申し入れて活動していることに、「今まで一人でがんばっても何も変わらないと思ってたけど、高校生でもこんなことができるのか」と感動し、「鹿児島でも仲間を増やしたい」と、共産党から紹介された高校生などに声をかけ、11人の高校生班になって(「すごい」の声)、原水爆禁止世界大会やボウリング大会、憲法を語るつどいに参加しました。
班で大会決議案を討議したとき、私は驚きました。「音楽の道に進みたいけど、3人きょうだいの長女で下の二人を考えると進路を変更せざるを得ない」「国立大学の学費が高すぎていく気がなくなった。自分は看護師を目指して専門学校を受験するけど、お金で進路をあきらめる高校生は多いと思う」「学校で陰口を言う人がいて、僕もその標的にされてイヤな気持ちで学校に行っている」「友だちとの関係で学校が楽しくない。普段から生きづらさを感じるのが当たり前。自分を何と比べたらいいのか、何が普通なのか分からない」と、高校生活や進路についての息苦しさについて、本音が出されました。
各県の発言を聞き、あきらめていた現実、考えないようにしていたしんどさを語りあえるのが「居場所」だと感じました。しかし、高校生が自分の苦しみを語れる班会も、鹿児島の高校生は各地に散らばっていて、定期的に開けないのが現状です。定期的に班会を開くために、高校生と一緒に、県内の各地域に高校生班をつくりたいです。(拍手)
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